2026年10月19日
骨の健康、気にかけていますか?
毎日、元気に歩く。階段を上る。買い物に出かける。
こうした当たり前の日常を支えているのが、私たちの「骨」です。
しかし、骨は年齢や生活習慣などの影響を受け、少しずつ弱くなっていくことがあります。
骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気が骨粗鬆症 (こつそしょうしょう)です。
骨粗鬆症は、初期には自覚症状がほとんどないことも多く、骨折して初めて気づくケースもあります。
だからこそ、症状がないうちから骨の健康に目を向けることが大切です。
毎年10月20日は「世界骨粗鬆症デー」。
この機会に、ご自身の骨の健康について考えてみませんか?
骨粗鬆症とは? 知らないうちに進行することも
骨は、体を支えるだけでなく、内臓を守り、体を動かすためにも重要な役割を果たしています。
骨は一度できたら変わらないものではありません。古い骨を壊し、新しい骨をつくる「骨代謝」を繰り返しています。
このバランスが崩れ、骨の量や質が低下すると、骨がもろくなり、わずかな転倒や衝撃でも骨折するリスクが高まります。
特に注意したいのは、次のような骨折です。
・背骨の骨折 (椎体骨折)
・足の付け根の骨折 (大腿骨近位部骨折)
・手首の骨折
・肩の付近の骨折なかでも背骨の骨折は、強い痛みを伴わずに起こることもあります。身長が以前より低くなった、背中が丸くなってきたと感じる場合は、医療機関に相談しましょう。
骨折は、歩行や日常生活に影響を及ぼすことがあります。
「痛くないから大丈夫」「まだ元気だから心配ない」と思わず、骨の状態を知ることが予防の第一歩です。
骨粗鬆症のリスクが高まるのは、どんな人?
骨粗鬆症は、年齢を重ねた方だけの病気ではありません。ただし、加齢に伴ってリスクは高まりやすくなります。
特に、次のような方は骨の健康に注意が必要です。
・閉経後の女性
・高齢の方
・過去に軽い転倒などで骨折したことがある方
・ご家族に骨粗鬆症や骨折の経験がある方
・運動不足やカルシウム不足が気になる方
・喫煙習慣がある方、飲酒量が多い方
・ステロイド薬を長期間使用している方
もちろん、これらに当てはまるからといって、必ず骨粗鬆症というわけではありません。
一方で、該当しなくても骨密度が低下している可能性はあります。特に甲状腺や副腎など内分泌の疾患があると骨密度が低下することがあります。
ご自身の年齢や体調、既往歴などに応じて、骨密度検査が必要かどうか医療機関に相談してみましょう。
当院では「DEXA法」を用いて骨密度を調べます
骨粗鬆症の診断や評価では、骨密度の測定が重要な役割を果たします。
骨密度を測定する方法にはいくつかの種類がありますが、その中でもDEXA法は、骨粗鬆症の診断に広く用いられている標準的な検査方法です。
なお、骨密度の数値だけで、将来の骨折リスクのすべてがわかるわけではありません。検査結果については、医師の説明を受けることが大切です。
骨の健康を守るために、今日からできること
骨粗鬆症の予防には、日々の生活習慣も重要です。
1.カルシウムを意識した食事
牛乳やヨーグルトなどの乳製品、小魚、大豆製品、緑黄色野菜などを取り入れ、バランスのよい食事を心がけましょう。
2.ビタミンDを意識する
ビタミンDは、カルシウムの吸収や骨の健康に関わる栄養素です。魚類やきのこ類などを食事に取り入れましょう。
3.無理のない運動を続ける
ウォーキングや筋力トレーニングなど、自分の体力に合った運動を続けることは、骨や筋肉の健康、転倒予防に役立ちます。
すでに骨粗鬆症がある方や骨折リスクが高い方は、運動の種類や強度について医師に相談しましょう。
4.転倒しにくい環境を整える
床の障害物を片づける、段差を見直す、足元を照らす照明を設置するなど、身近な環境を整えることも大切です。
5.必要に応じて検査を受ける
食事や運動に気をつけていても、骨密度の低下を完全に防げるとは限りません。
リスクが気になる方は、医療機関で骨密度検査について相談してみましょう。
骨折する前に、骨の健康を確認しませんか?
骨粗鬆症は、自覚症状が少ないまま進行することがあります。
だからこそ、症状が出てから考えるのではなく、骨折を予防する視点で早めに骨の状態を知ることが大切です。
10月20日の世界骨粗鬆症デーを、ご自身やご家族の骨の健康を見直すきっかけにしてみてください。
当院では、DEXA法による骨密度測定を行っています。
骨粗鬆症が気になる方、骨密度を調べたことがない方、過去に骨折した経験がある方などは、まずはお気軽にご相談ください。
いつまでも自分らしく歩き、毎日の生活を楽しむために。
今からできる骨の健康づくりを、一緒に始めていきましょう。
大阪市西区九条 いずみ内科
泉 諒太