2026年10月08日
妊娠を考えはじめると、生活習慣や食事、葉酸など、いろいろな準備が気になってきます。
その中で、意外と忘れやすいのが、これまでのワクチン接種歴や感染症の抗体について確認しておくことです。
「昔、ワクチンを受けた気がするけれど、何を受けたか分からない」
「抗体があるのか調べたことがない」
「妊娠する前に、何を確認しておけばいいの?」
そんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
妊娠に向けた準備の一つとして、夫婦・カップルで感染症やワクチンについて確認してみましょう。
妊娠前に、まず確認したいこと
まずは、次のような項目を確認してみましょう。
・これまでに受けた予防接種の記録
・母子手帳や予防接種記録が残っているか
・過去に感染症の抗体検査を受けたことがあるか
・検査結果が手元に残っているか
・これまでに感染したことのある感染症
・パートナーのワクチン・検査歴
すべて覚えている必要はありません。
「分からない」という項目があれば、そこから確認していけば大丈夫です。
妊娠前に確認しておきたい感染症・ワクチン
妊娠を考えている方から相談されることの多いものについて、当院でもご案内しています。
① B型肝炎
B型肝炎ウイルス (HBV)による感染症です。
感染していても症状がはっきりしないことがあるため、血液検査によって感染の有無などを確認することがあります。
「B型肝炎ワクチンを受けたことがあるか分からない」
「妊娠前に一度検査しておきたい」
という方は、一度確認してみるのもよいでしょう。
大阪市では、対象となる20歳以上の大阪市民を対象に、肝炎ウイルス検査を無料で実施しています。
検査の対象者や実施方法など、詳しくは大阪市のホームページをご確認ください。
▶ B型肝炎について詳しくはこちら
「妊娠を考えたら、B型肝炎についても確認を|夫婦・カップルで考える検査とワクチン」
▶ 大阪市「肝炎ウイルス検査について」
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000592962.html
② 風しん
風しんについても、妊娠を考えるタイミングで抗体の有無を確認することがあります。
「風しんのワクチンを受けたか分からない」
「以前、抗体検査を受けたけれど結果を覚えていない」
という場合には、まず過去の記録を確認してみましょう。
抗体検査やワクチン接種については、対象者や助成制度がある場合があります。
大阪市の最新の制度や対象条件を確認したうえで、必要な対応を検討しましょう。
▶ 風しんについて詳しくはこちら
大阪市:風しん抗体検査実施のお知らせ(先天性風しん症候群予防)
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000259312.html
大阪市:風しんワクチンの接種費用助成のお知らせ
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000259598.html
③ 麻しん
麻しんについても、これまでの予防接種歴や抗体の状況を確認しておくことが大切です。
特に、
「子どもの頃にワクチンを受けたか分からない」
「接種記録が手元にない」
という方は、一度確認してみるとよいでしょう。
「全部調べないといけない」ということではありません
ここまで読むと、
「妊娠前には、いろいろな検査をしないといけないの?」
と思われるかもしれません。
大切なのは、やみくもに検査やワクチンを受けることではありません。
まずは、
「自分は何のワクチンを受けたことがあるのか」
「過去にどんな検査を受けたのか」
「分からないものは何なのか」
を整理してみましょう。
そのうえで、必要な検査やワクチンについて医療機関に相談するのがおすすめです。
夫婦・カップルで確認してみましょう
妊娠に向けた準備というと、女性側の準備に目が向きやすいものです。
でも、感染症や予防接種については、夫婦・カップルで一緒に確認するという考え方もできます。
例えば、
「私は母子手帳が残っているけれど、パートナーは分からない」
「二人ともワクチンの記録が見つからない」
ということもあるでしょう。
妊娠を考え始めたタイミングで、それぞれの記録を一度確認してみてはいかがでしょうか。
こんな方は、一度ご相談ください
・妊娠を考えているが、ワクチンの記録がよく分からない
・過去の抗体検査の結果をどう見ればいいか分からない
・B型肝炎について一度確認したい
・風しん・麻しんの抗体について相談したい
・ワクチンを受けたほうがよいのか分からない
・夫婦・カップルで感染症について確認しておきたい
「何を検査すればいいか分からない」という段階でも構いません。
まずは現在の状況やこれまでの検査・接種歴を確認し、必要な検査やワクチンについて相談してみましょう。
妊娠に向けた準備は、「分からない」を確認するところから
妊娠に向けた準備は、特別なことを一度に全部始める必要はありません。
まずは、手元にある母子手帳や予防接種の記録、過去の検査結果を確認してみる。
そして、分からないことがあれば医療機関に相談する。
そんな小さな確認から始めることができます。
当院でも、B型肝炎をはじめ、妊娠を考えている方の感染症やワクチンについてご相談いただけます。
「これって調べたほうがいいのかな?」
そんな段階でも、お気軽にご相談ください。
大阪市西区九条 いずみ内科
泉 諒太