2026年9月25日
「インフルエンザの予防接種、今年も注射かな……」
「注射を見るだけで泣いてしまう」
「毎年、予防接種の日が大変で……」
そんなお悩みをお持ちの保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
インフルエンザワクチンには、注射ではなく鼻にスプレーして接種するタイプがあります。
それが、「フルミスト (経鼻弱毒生インフルエンザワクチン)」です。
当院では、2歳〜18歳のお子さんを対象に、フルミストの接種を行っています。
フルミストってどんなワクチン?
フルミストは、左右の鼻にワクチンをスプレーして接種するインフルエンザワクチンです。
注射器を使わないため、針を刺す必要がありません。
「注射がどうしても苦手」というお子さんにとって、ワクチン接種の新しい選択肢のひとつです。
フルミストのポイント
① 注射ではなく、鼻にスプレー
左右の鼻に少量ずつ噴霧して接種します。
そのため、注射のような「針を刺す痛み」がありません。
注射が苦手なお子さんにとっては、接種へのハードルを下げられるかもしれません。
② 接種は1回
フルミストは、1回の接種で完了します。
従来の注射によるインフルエンザワクチンでは、13歳未満のお子さんは原則2回接種となりますが、フルミストは1回の接種です。
「2回病院に連れて行くのは大変……」というご家庭にとっても、選択肢のひとつになります。
③ 鼻の粘膜に作用するタイプのワクチン
フルミストは、鼻から接種する生ワクチンです。
インフルエンザウイルスが最初に侵入する場所のひとつである鼻の粘膜に免疫をつくることを目的としています。
こんなお子さんにご検討いただけます
・注射がとても苦手なお子さん
・予防接種のたびに泣いてしまうお子さん
・13歳未満で、接種を1回で終えたいと考えているご家庭
・保育園・幼稚園・学校など、集団生活を送っているお子さん
特に「注射が怖くて、毎年ワクチン接種が大変」というご家庭には、知っておいていただきたい選択肢です。
フルミストを接種できない場合があります
フルミストは、すべての方に接種できるわけではありません。
・2歳未満、または19歳以上の方
・明らかな発熱がある方
・重篤な急性疾患にかかっている方
・免疫機能に異常がある方、または免疫抑制剤などを使用している方
・妊娠中の方
・特定の成分に対して重篤なアレルギーの既往がある方
・重度の喘息がある方
などは、接種できない場合や、慎重な判断が必要になる場合があります。
上記以外にも注意が必要な場合があります。
「うちの子は接種できるかな?」と気になる場合は、事前にご相談ください。
接種できるかどうかは、問診や診察などをもとに医師が判断します。
接種後にみられることがある症状
フルミストでは、接種後に
・鼻水
・鼻づまり
・のどの違和感
・発熱など
がみられることがあります。
多くは一時的なものですが、気になる症状がある場合は医療機関にご相談ください。
また、生ワクチンであるため、接種後の生活について注意が必要な場合があります。
特に、重度の免疫不全の方との接触については、接種後の一定期間、できるだけ避けることが推奨されています。
詳しくは接種時にご説明します。
「注射じゃない」という選択肢があります
インフルエンザワクチンというと、「注射」を思い浮かべる方が多いと思います。
でも、ワクチンにもいくつかの選択肢があります。
「注射が怖い」
「毎年、接種のたびに大泣きしてしまう」
そんなお子さんの場合は、鼻から接種するフルミストについて、一度検討してみてはいかがでしょうか。もちろん、フルミストがすべてのお子さんに適しているわけではありません。
お子さんの年齢や健康状態などによって、適したワクチンは異なります。
「フルミストと注射、どちらがいいの?」
というご相談も含めて、お気軽にご相談ください。
大阪市西区九条 いずみ内科
泉 諒太