2026年7月03日
先日ブログでお伝えしたヘルパンギーナに続き、手足口病の患者数も増加しています。夏の代表的な「夏かぜ」として、ヘルパンギーナと並んで注意が必要な感染症です。
手足口病とは?
手足口病は、主にコクサッキーウイルスなどが原因のウイルス性感染症です。 名前の通り、手のひら・足の裏・口の中に特徴的な発疹や水ぶくれが出るのが典型です。5歳以下の乳幼児に多く、集団生活で広がりやすい病気です。
流行時期:例年6〜8月にピークを迎えます。
主な症状
・口の中:舌、頬の内側、歯茎などに小さな水ぶくれや潰瘍ができ、痛みを伴います。
・手・足:手のひら、足の裏、指などに2〜3mm程度の赤い斑点や水ぶくれ。
・その他:発熱 (38℃前後が多いですが、高熱になる場合も)、のどの痛み、食欲低下、機嫌の悪さ。
お尻や膝周りにも発疹が出ることもあります。
多くの場合、発症から3〜7日程度で自然に改善しますが、口の痛みで水分・食事が取れにくくなり、脱水症状に注意が必要です。一部のウイルス型では爪の変形 (爪甲脱落)が後から起こることもあります。
感染経路:飛沫感染、接触感染 (鼻汁・便など)。
予防の基本
・石けんと流水による丁寧な手洗い (特にトイレ後・おむつ替え後・食事前)。アルコール消毒の効果が弱いため、手洗いを優先。
・タオル、コップ、おもちゃの共有を避ける。
・咳エチケットを守る。
・家庭内や園の共有スペースを清潔に。
ワクチンはありません。日々の衛生管理が最も効果的です。回復後も便からウイルスが数週間排出される可能性があるため、手洗いを続けましょう。
受診の目安
・高熱が続く、またはぐったりしている
・水分・食事がほとんど取れない
・呼吸が苦しそう、顔色が悪い
・発疹が広範囲、または症状が重い
特に乳幼児は脱水になりやすいので、早めの相談をおすすめします。当院では症状に応じた対症療法 (解熱、疼痛緩和、点滴など)を行います。
登園・登校の目安
学校保健安全法上、出席停止の規定はありません。熱が下がり、普段通りに食事・水分が取れて元気になったら登園可能です。ただし、各施設のルールに従ってください。口の潰瘍が完全に治らなくても、全体的な状態が良ければOKな場合が多いです。
ご心配な症状があれば、遠慮なく当院へご相談ください。
大阪市西区九条 いずみ内科
泉 諒太