2026年6月27日
夏本番を前に、子どもたちの間でヘルパンギーナが流行しはじめているようです。毎年この時期に増える夏風邪の代表的な感染症の一つです。
ヘルパンギーナとは?
ヘルパンギーナは、主にエンテロウイルスと呼ばれるタイプのウイルスが原因の感染症です。 5歳以下の乳幼児を中心に流行し、保育園や幼稚園などの集団生活で広がりやすいのが特徴です。
流行時期:例年5月頃から増加し、6〜8月にピークを迎えます。
主な症状
・突然の高熱 (38〜40℃程度)が特徴的です。
・のどの奥 (軟口蓋や口蓋弓周辺)に小さな水ぶくれ (小水疱)ができ、破れて浅い潰瘍になると強い痛みを伴います。
・よだれが増えたり、食事・水分摂取を嫌がったり、不機嫌になることが多いです。
・その他:頭痛、倦怠感、嘔吐など。
高熱は2〜4日程度で下がることが多く、全体として1週間前後で回復するケースがほとんどです。ただし、のどの痛みで水分が取れにくくなり脱水症状を起こすリスクがあるため注意が必要です。
感染経路:飛沫感染、接触感染 (鼻汁・便など)。
予防の基本
・石けんと流水による丁寧な手洗い (特にトイレ後・おむつ替え後・食事前)。アルコール消毒は効きにくいウイルスです。
・タオルやコップの共有を避ける。
・咳エチケット、マスクの着用。
・家庭内では感染者のおもちゃや触れた場所を清潔に保つ。
残念ながらワクチンはありません。日常の衛生管理が最も重要です。
脱水に注意
喉の痛みから食事や水分が摂れなくなり、脱水症状を起こしやすいのがこの病気の最大の注意点です。
・おすすめの水分・食べ物:冷たいもの、のどごしが良いもの (麦茶、経口補水液、冷たいスープ、ゼリー、プリン、アイスクリーム、冷ましたお粥やうどんなど)タオルやコップの共有を避ける。
・避けたほうがいいもの:酸味の強いもの (みかんジュースなど)、塩気が強いもの、熱いものは喉にしみるため避けてあげてください。
自宅でも経口補水液は作れますので、参考にしてください。
ヘルパンギーナは、熱や喉の痛みのピークを過ぎれば自然に回復していく病気です。まずは焦らず、水分をしっかり摂れているか見守ってあげてくださいね。 「水分が摂れているか不安」「いつもと様子が違って心配」というときは、遠慮なく当院にご相談ください。
大阪市西区九条 いずみ内科
泉 諒太